2007年11月07日

昨今のニュース

昨今世間を騒がしている大手英会話スクールのニュースがあります。
負債の額や、なぜこうなったかの経緯などは、巷に溢れていますニュースや解説に譲りたいと思います。

また、以前に書きましたエントリーにも今回の件に関連した内容を記載しておりますので、ご興味ございましたらご覧くださいませ。


■関連エントリー
発信と受信
英会話スクール業


今後考えるべきは、サービス提供者としての立場では、どのようなスタンスでサービスを提供していくべきかという事であると思います。

また、生徒様の立場として考えられることは、今後英会話スクールというサービスを信頼できるかどうかであるかと思います。


市場自体が信頼できるかどうか、客観的な指標は全く無く、主観に依るところがございますのでどうにも言う事はできませんが、今回を契機として、短期的に見ると全体的な市場縮小や信頼性の失墜にもつながるかと思います。


しかし長期的に見た場合は、現在沢山の被害者の方がいらっしゃる中でこのように申し上げるのも非常に不謹慎な言い方となりまして誠に恐縮ですが、信頼性は少しずつ回復されるもしくは業界自体が良い傾向になる可能性があるかと思います。市場が回復するか、縮小するか、拡大するかは判断するのは非常に難しいです。


業界最大のシェアを握っていたこのような大きな企業について、社会に対する価値提供という正の部分と、社会に対する価値毀損という負の部分の双方を観る必要がありそうです。

絶対的善や絶対的悪などは決してなく、あるバランスがどちらに傾いてしまったかという事であると思いますので、これみよがしに叩きつくすのではなく、どの部分がよく、どの部分が悪い原因になりえたのかを、「観測者」としての視点を以って見ることが重要であるかと思います。

ではまずここで、正の部分について見て行きたいと思います。
「英会話」という、非常に敷居の高かったサービスを、一般消費者の方々にまで広く浸透し、親しむ機会を作ったことは紛れも無い事実でありますし、またそれによって実際に数多くの方々が「異文化」に触れる機会に恵まれたことであると思います。

それによってビジネスという観点から見た「市場」が膨らみ、より競争が増し、消費者にとってよりよいサービスを低価格で受けることができるようになったきっかけを作ったことは、とても大きな価値を提供したことであると思います。

さらに様々な議論の的となることがあるとはいえ、英会話基本能力の底上げにも確かに少なからず貢献されたのではないかと思います。

1時間のレッスンが数万円もしていた昔を考えると、現在英会話サービスというものが如何に一般大衆にとってリーズナブルな価格で受けることが出来るようになったかという事を垣間見ることができ、その変遷について間違いなくこちらの企業が先陣を切って切り開いてきたものであります。


反面、負の部分を見てみますと、既に様々なニュースなどでも取り上げられていますとおり、営業方法やビジネスの進め方、など疑問視される点を見受けられます。


また、新しく観点として入れるべきは、価値毀損という負の部分の内部的部分、生徒様の被害もさることながら、その企業に関連してきた全ての関係者の被害も多くあったかと思います。
金銭的被害もそうですが、精神的、没人格的、あらゆる機会損失としての被害なども大いにあるかと思います。

営業活動をしていた人間がなぜ被害者なのかと言う意見がありますが、営業活動によって人格練磨の機会を損失していた可能性もあると思うからです。


このような観点から今回の件を捉えますと、結論的に見た場合バランスとして正の部分よりも、負の部分を多く提供してしまった結果、企業が自主存続できなくなったということであるかと思います。


長期的に社会にとってプラスに働く可能性があると申し上げた一つの理由としても、このように負を背負い続けてきた方々が、正を担うことが出来る可能性が高くなることによる、人格的に社会に対する健全な価値提供ができるようになる可能性が高くなったと見ることも出来そうです。


何度も申し上げまして恐縮ですが、あくまでも「長期的に」見た場合という事ですので、既存の被害を被った生徒様について、誠に心痛お察しいたします。


これ以上話を進めますと、あまりにも深く入りすぎてしまいますので、こちらの件はこの程度でとめておきます。



さて、そこで我々サービス提供者側が今後出来る事は何かと考えますと、短期的には、出来うる限りの救済措置であるかと思います。


率直に申し上げて、確かに救済措置自体が自社へのビジネスにつながり、生徒様を受け入れることで新たな利益を目論むという考えが見え隠れするという見方をされることもあろうかと思います。
また、事業を運営する以上、確かにその目論みは、一面では存在するかと思います。


しかし、ただ、その見方だけでは物事の全体像はつかめません。


全国に数多あるスクールが救済措置として、少しでも負担を和らげるための何らかの施策を錬ることで、被害を被った方に対しての少しでもの負担軽減になるのも確かでありますし、少しでも助力になれればという気持ちを以って救済措置をするスクールがあるのも事実であるかと思います。


短期的に至急あらゆる回復を図らねばならない今は、「やらない善よりも、やる偽善」が大事なのではないかと思います。



そして、長期的には、提供者側は、

「いいサービスを提供する姿勢を貫く」

に尽きるのではないかと思います。


いいサービスを提供するという表現がとても曖昧ですが、「教育業という枠組み」を越え、「サービス業」としての要素をより強く持ち、質の良いシステム、対応、レッスン、などあらゆる要素の向上を含めて「いいサービス」とここで定義したいと思います。


なぜ価格を下げるという記述が第一ではないと言いますと、価格はかなりのところまで現在の企業努力で落ちてきているからです。

前回も別のエントリーで書きましたが、価格低下のコストを吸収するのは、企業努力によるもので、継続性を鑑みた場合、「度を超えた価格低下」は、サービス提供を行うこと自体が危ぶまれます。

例を挙げますと、極端ではありますが、自動車が一台10万円レベルになる事は非常に難しいと思います。製造して売れるたびに赤字が膨らむような形になってしまえば、企業を継続する意味が失われます。

*所得格差・モノ価格差のある外国からの輸入などを主体とすれば実現できるかわかりませんが、詳しい話は省かせていただきます。


さて、ここで最後の締めくくりに入りたいと思います。


ここ数年、今回の件のような問題などが堰を切ったように出てきたのは、技術的には情報の伝達速度や伝達領域が劇的に変化したことも近因、遠因含めた大きな原因であると思います。

出てきたというより、情報が伝播するスピードが劇的に早まったことで、以前よりも結果につながるまでの「時間サイクル」が早くなったのであると認識しています。

かなり前にインターネットの及ぼす影響について考えたことを少しブログにて書きましたが、今回のケースはその結果として起きた可能性がとても高いと思います。


■関連エントリー
進化型サービス
格差社会



今回のエントリーは、現在起きている出来事のニュースを取り上げて、標的となる企業の批判、業界に対する評価、それによって逆説的にWILL Squareの優位性を主張したいなどではなく、単に「観測者」としての視点によって極力公平に状況を捉えてみた形での表現でありますので、ご覧頂いた方によっては不快な感覚をされた方もいらっしゃるかと思います。


ただ、一度冷静に現在の状況と過去との因果関係、そして環境の変化とそれが及ぼす結果について全体的に捉えることで、また違った見え方ができるのではないかと思い、書かせていただきました。


決して特定の企業を批評しているわけでもなく、どのビジネスモデルが優れていると言っているわけでもございませんので、ご理解のうえご覧いただければ幸いに存じます。


また、こちらで述べましたものは、あくまでも「客観性を極力高めた上での私見」となり、また私の知識外や認識外の事もあることかと思いますので、あくまでも「限られた想像力という枠内で極力客観的に捉えた観測」と見ていただければ幸いです。


寒くなって参りましたので、風邪などひかれませんようくれぐれもご注意くださいませ。

長文にお付き合いいただきまして、有難うございました。



                  マネージャー 慎




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南行徳、行徳、妙典、原木中山、西船橋


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渋谷、表参道、青山一丁目、永田町、半蔵門、
九段下、神保町、大手町、三越前、水天宮前、
清澄白河、住吉、錦糸町、押上
posted by willsquare at 16:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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